通勤や買い物、遠出などの際に非常に役に立つ車。現在日本で乗用車を主に販売しているメーカーは9社あります。
それぞれのメーカーに特色がありますが、今回はその中でも一線を画すスバル社を紹介します。
スバルはどんなブランドなのか
本来スバルは富士重工業という名前で飛行機を中心に製造する会社でした。1917年の創業以来、解体・再構築を繰り返しながら現在は自動車産業を中心としています。
ラインナップとしては、ファミリーユースな乗用車からスポーツカーと呼ばれる類のものを生産してきました。
WRC（世界ラリー選手権）での優勝経験や、最先端航空機の製造など、長い歴史の中で培ったノウハウを詰め込んだ車を製造しています。その中でも特に特筆すべき点は先進技術による安全性と走る楽しさです。
この記事ではこの2点を中心にスバルについて紹介していきます。
スバルが掲げる「総合安全」
総合安全とは、車に乗るすべての時の安全です。すべての時に含まれるのは、走り出す前、走り出してから、事故の直前に、事故をした瞬間に、そして命を守るの５つです。
車には必ず死角が存在します。スバルの生産する車は、死角を減らすためにピラーの形状を特殊な形にしています。
他にも衝突時の安全を確保するために何層にも鉄板を重ね合わせ、非常に頑丈にするなど独自の技術を用いています。これにより走行前に子供がいた場合の事故や、横からの衝突による乗員の大けがを防ぐことができます。
また追突・歩行者事故だけでなく渋滞時の自動運転、レーンチェンジアシスト、カーブ・料金所前での速度制御、果てはドライバーがハンドルを正常に操作することができなくなった時、周囲の安全を確保しつつ自動で停止するなど、ありとあらゆる場合を想定してドライバーと同乗者、そして周囲の安全を確保します。
スバル車はこのようにすべての場合において、乗員と相手の安全を徹底的に考えた車作りをしています。
運転支援システム「アイサイト」
スバル車の安全性の高さを紹介する上で欠かせないのが、スバル独自の運転支援システム「アイサイト」です。
簡単に説明すると、これはいわば「車の目」です。
人間は横に約200°、縦に約125°見えると言われています。この視野角以外は死角となり見えません。アイサイトはその死角をセンサー、カメラ、さらに最新の衛生みちびきを用いることで360°の安全を確保しています。
アイサイトは年々アップデートを重ねており、Ver.2搭載車では追突事故を84%、歩行者事故を49%減少させることに成功しています。
走る楽しさ
スバルの車のエンジンには、水平対抗エンジン(通称ボクサーエンジン)と呼ばれる自社で開発されたエンジンが使用されています。
これはエンジン内に通常縦向きに配置されるピストンを、向かい合うように横向きに配置したエンジンです。
現状、世界で水平対向エンジンを製造しているのはポルシェとスバルの2社のみとなっており、世界的にみても非常に珍しいメーカーです。
メリットとして、重たいエンジンを縦に短く、横に長く配置できるため、通常のエンジンより低重心にすることができる。
全長を短くすることができ、衝突した際フロント部分で歩行者の負傷を軽減できる、などが挙げられます。
車にとって低重心は良いことずくめで、コーナリングの安定、振動の軽減など、走りに大きく貢献します。
一方でコストがかかる、エンジンの横幅が広いためタイヤの小回りが効かないなどのデメリットもあります。
ですがスバルは、世界的に見ても非常に高い技術力により、これらのデメリットを克服しています。
エンジンだけでなく、高い運転性能が求められるWRC(世界ラリー選手権)で培った技術や、航空機製造時代からのノウハウで誰が運転しても気負わないでいい車作りをしています。
シートメモリー機能
筆者がどうしても紹介せずにはいられない機能が“シートメモリー機能”です。
この機能は、あらかじめセッティングしていたシートポジションにボタン一つで自動で合わせてくれる機能です。
乗る人によってシートポジションは全然違うので、複数人で一台の車を共有する場合非常に便利です。
そして最新バージョンのシートメモリー機能はボタンを押す必要すらなく、ドライバーの顔とポジションを車が記憶し、顔認証により自動でシートポジションを合わせてくれます。
乗る度にシートのポジション合わせるのは結構めんどくさいですよね。
でもこの機能があれば座るだけで勝手にポジションを合わせてくれる、わくわくするハイテク感を味わうことができます。
まとめ
自動車に事故はつきもの。絶対に事故を起こさない車はありません。
でも”事故を起こしにくい“車はあります。
今回紹介したスバルの車もその一つで、その安全性は世界的にも非常に高く評価されています。
運転する自分自身はもちろん、家族の命を守るためにも安全性の高い車を選びたいものです。
それで候補として、安全性能が非常に高いだけでなく運転していても楽しい、そんな二足の草鞋を履きこなすスバルの車を選択肢に入れてみてもいいかもしれません。
